龍泉寺自然を守る会の活動

2018年度の活動報告

2018年11月11日 「龍泉寺の紅葉スタンプラリー2018」を開催しました。
「野外で遊ぶことが少なくなった子供たちに、自然と触れ合う機会を提供する」ことを目的に、“子供連れ家族”を対象にした行事で、今年で5回目になります。今年度は、龍泉寺の自然を守る会が発足してから10周年になります。 紅葉スタンプラリーは、10周年記念行事として開催しました。当日は秋晴れの晴天でした。

スタンプラリー2018案内チラシ

紅葉スタンプラリー2018のスタンプシート



今年も、龍泉寺の自然を守る会が主催し、岡山県立大学デザイン学部森下研究室、龍泉寺の共催で実施しました。この行事は、「岡山ESDプロジェクト活動助成金」受け、“岡山ESDプロジェクト参加事業”として開催しました。ケーブルテレビOniビジョンの取材がありました。

スタンプラリー2018の受付風景

もみじ坂を登りポイント1へ向う家族


“紅葉スタンプラリー2018”に、448人(子供226人、大人222人)、112家族の参加がありました。昨年に比べると約1.9倍の参加がありました。参加した子供の年代構成は、幼稚園以下51%、小学生45%、中学生4%でした。

スタンプを押す子供たち(ポイント1)

坂を下りもみじ谷のポイント2へ


気温も20℃前後とスタンプラリーに絶好の気候でした。子供たちは、モミジ林の芝生を我先に駆け下り、スタンプポイントの目印である「岡山ESDの幟」を見つけて、もみじ谷のポイント2へ走っていました。保護者の方は、紅葉を楽しみながら子供たちの後をついていきました。

もみじ谷のスタンプポイント(ポイント2)

最も急な山道を登りポイント3へ向う家族


もみじ谷のスタンプポイントから、振り返るとモミジの紅葉が美しく、スマホで写真撮影される方がおられました。ポイント3へ行くには最も急な山道を登る必要がありました。登り口にガイドが立ち、足腰に自信のない方や幼い幼児連れの保護者の方に迂回路を案内しました。幼い幼児も山登りの道を選択し、生き生きと元気に登っていました。

山道をはずれモミジ林の中を直行する家族

もみじ谷の頂上のポイント3での風景


山道をはずれ紅葉のモミジ林の中を直行してもみじ谷頂上のポイント3に向う家族もおられました。子供はスタンプ集めが楽しく、保護者のスタンプシートにもスタンプを押していました。

ポイント5でシャボン玉遊び(龍王池堤防北部)

モミジの紅葉が美しいポイント6(本殿東側)


ポイント4はこい岩湿地の入口に置きました。ポイント4から5へは、龍王池を一周するコース1.1Kmと引き返すコース0.5Kmの選択になりますが、一周コースを選択された家族が多かったようです。龍王池堤防北部のポイント5にシャボン玉遊びをセットしました。 シャボン玉遊びは人気ゲームで、今年も大繁盛でした。シャボン玉の浮遊にちょうど良い気流があり、何度も何度もシャボン玉を飛ばしているお子様もいました。本堂東のポイント6のモミジは、赤、橙、黄、黄緑のグラデエーションが美しく、たくさんの方がスマホで記念撮影をしていました。

輪投げの風景(拝殿西側)

Hi!Zaiカードゲームの風景(休憩所前)


岡山県立大学デザイン学部の学生さんが、今年もボランティアで参加しゲームとアンケート調査を担当しました。お姉さんお兄さんのサポートで子供たちは楽しく遊んでいました。今回初めて「輪投げ遊び」を取り入れました。 年齢階層で距離のハンデを付け幼児から大人まで楽しく遊べました。
岡山県立大学デザイン学部森下研究室と大月ヒロ子氏が共同開発した「Hi!Zaiカードゲーム」を今年もモニタリングしました。このゲームは、インスピレーションにより子供の創造性を誘発する効果があります。
最近見かけることが少なくなったヨーヨー釣りに子供たちは興味深く取組んでいました。

ヨーヨー釣り風景(休憩所前)

プレゼント交換と喫茶(休憩所)


先着120人のお子様にプレゼント引換券を渡す企画でしたが、途切れることなく子供連れの家族が受付にこられたので、子供の気持ちを考えると先着120人で区切ることできず約200人にプレゼントをお渡しすることになってしまいました。別の目的で用意していたポン菓子をプレゼントに引き当てました。
休憩所の喫茶で、お子様にお渡ししたプレゼント引換券と引換えに“ポン菓子とお好みの飲み物”をお渡ししました。昭和30年代ごろまではポン菓子製造機をもって業者が地域を巡回していて、お米を持参してポン菓子を作ってもらっていました。ポン菓子は米と砂糖で作られているので、小麦アレルギーの方にも安心です。
ゴールでは、子供向けの小冊子「龍泉寺周辺の自然観察」と大人向けの「龍泉寺の自然」を家族に一部進呈しました。100セット準備しましたが、想定以上の参加家族で冊子が不足し、お渡しできなかったご家族もありました。この小冊子は、ご家族で見ていただき“龍泉寺の自然の豊かさ”“自然保護の大切さ”が伝わることを期待しています。
今回も学生さんの協力でアンケート調査を行いました。アンケートに回答された全員の方が、“スタンプラリーに参加して楽しかった、良かった”と回答されています。天候に恵まれ、秋の一日をご家族思い思いに楽しまれました。
今年も岡山マラソンの日と重なり一般の紅葉見物客は少ないのですが、今年は想定以上に一般客が多く、140台収容の駐車場では不足し、普段は使用しない広場も臨時駐車場にして対応しました。
昨年より参加者が増えることを予測して準備しましたが、その想定を越える参加者でした。事故もなく、参加された家族の皆さんが楽しまれたので、大変良かったと思っています。



スタンプラリーコースの草刈り

2018年11月9日 山陽新聞岡山市民版に「深まる秋 モミジ見頃 11日スタンプラリー」の記事が掲載されました。


2018年11月3日 午前中にスタンプラリーの準備会と例会を開き、スタンプラリー前日の準備、当日の役割分担などについて話し合いました。
午後からスタンプラリーのコースおよび湿地の観察通路の草刈りを行いました。「こい岩湿地の標識」の修復ともみじ谷湿地のセイタカアワダチソウの除去を行いました。


支柱が腐り倒壊したこい岩湿地の標識

標識支柱を取り替えて設置



2018年10月7・8・9、16・17日 標識の支柱やツバキの名札板は設置して7~9年経過し、腐食が進み倒れるものが目立つようになってきました。龍泉寺さんで支柱と名札板を製作していただき、白のペイントと防腐剤塗料を塗りました。 ツバキの名札板は2009年に藤原先生(故人)がツバキを記念に移植したときに取り付けたものです。

標識の支柱とツバキの名札に塗料を塗布

腐った標識の支柱を取り替え



2018年9月26日 6月に外来植物メリケンムグラを除去しましたが、その後の状況を確認しました。除去した場所では、6月以降に芽吹いたメリケンムグラが数本ありました。新たに長池の土手、まさ土を採土している場所、こい岩湿地から上こい岩湿地に行く道端でメリケンムグラを確認しました。 メリケンムグラは繁殖力が強力で、湿地に侵入すると湿地全面をメリケンムグラが覆い、貴重な湿地の植物が駆逐されてしまいます。特定外来植物には指定されていませんが、たちの悪い植物です。
今年は、上こい岩湿地に外来種ヒレタゴボウが多数繁殖し、除去しました。

上こい岩湿地に行く道端のメリケンムグラ

上こい岩湿地のヒレタゴボウを除去



2018年8月19日 サギソウ観察会を開催しました。会員を含めて64人の参加がありました。今までの観察会で最も多い参加者数でした。 今年の夏は酷暑ですが、観察会当日は北の高気圧配置に変わり、比較的しのぎ易い天候でした。足守山野草の会の方が育てた園芸用サギソウの展示がありました。

龍泉寺の湿地とサギソウの解説

足守山野草の会の方が育てたサギソウを観賞


観察会では、毎回30分程度で、自然保護の大切さを解説してます。鉢植えのサギソウを展示したことから、あらぬ疑いを持たれてはいけないので、自然保護の大切さを念を入れて解説しました。
“植物が絶滅の危機に瀕する原因は、①開発、②植物遷移、③乱獲・盗掘の順です。日本では開発は一段落しており、現時点では「商業目的や観賞目的による乱獲や盗掘」が絶滅の主要原因になっています。
自生のサギソウは採取しない、園芸用にサギソウを育てると球根(球茎)が増えますが、増えた球根を決して自然に戻さない。自生地ごとにDNAが異なり、最近ではDNAレベルの保全が大切であるといわれています。・・・”

サギソウの観察(サギソウ湿地)

サギソウの群落


今年のサギソウの初見は7月25日で、例年並みです。7月6日の豪雨により土砂が一部湿地に侵入しましたが、範囲が限定的で大きな影響は受けてませんでした。酷暑のためか、花の大きさが若干小さいサギソウが見受けられました。
こい岩湿地については、2016年12月から「谷川から水を誘導して表層水として湿地に水を流すこと」を中止し、湿地の植物の生存競争を見守る保全方針に変更しました。2016年の夏に比較して、カモノハシ、コマツカサススキの勢いが強くなり、背丈も高くなっています。今後、サギソウの成育に大きな影響を与えるようであれば、湿地保全の微調整が必要になるでしょう。


観察会は、夏休みの小学生を対象に2011年から始めましたが、小学生の参加が少なく2013年から現在の一般を対象に開催しています。(子供の参加は大歓迎です)  今回、3人のお子様の参加がありました。
龍泉寺の湿地は、植物園などと異なり常に開放しています。観察会に一度参加し、龍泉寺の湿地の状況を把握された方は、次回は自分の都合の良い時に見にこられるのが一般的で、観察会のリピーターはあまりありません。
そのため観察会の参加数は、減少傾向にあります。今回のサギソウ観察会の一般参加者は50人と過去最高でした。少し驚いています。


遊歩道の草刈り(こい岩湿地)

2018年8月18日 山陽新聞岡山市民版に「涼しげな純白サギソウ見頃」の記事が掲載されました。


2018年8月4日 午前8時から湿地の遊歩道の草刈りをしました。サギソウを見に多くの方が来ます。気持ちよく見ていただくために、この時期、毎年草刈りをしています。



スズメバチ捕獲器を取り付け(こい岩湿地)

2018年6月17日 試験的にスズメバチ捕獲器をこい岩湿地とサギソウ湿地に各1個設置しました。湿地にはスズメバチの餌になる昆虫や花の蜜があり、スズメバチによく出くわします。通常は静かにしてジッとしていれば、スズメバチは飛んでいきますが、あまり気持ちの良いものではありません。


2018年6月4日 サギソウ湿地の奥の木道橋の梁が壊れていました。補修しました。



2018年6月3日 ハッチョウトンボと湿生植物観察会を開催しました。会員を含めて、29人の参加がありました。
2019年1月には、龍泉寺の自然を守る会が発足して10周年を向えます。この観察会は、10周年記念行事として企画しました。会の発足当時、顧問としてご指導いただいた先生を講師に、「ハッチョウトンボとその他のトンボたち」と題してお話をしていただくことにしていました。
急に先生のご都合が悪くなり、当日は内容を少し変更してハッチョウトンボの話をさせていただきました。CATVのOniビジョンの取材がありました。


ハッチョウトンボの解説(休憩所で)
CATVの取材がありました

ハッチョウトンボの羽化を撮影する参加者


6月1日に下見した時に、サギソウ湿地のハッチョウトンボを数えたところ112匹いました。昨年より多い個体数を確認しました。今年は適度の降水量があり、ハッチョウトンボの成育状況は良いようです。初見は5月1日でした。
日陰の場所で開花が遅れるトキソウも観察できました。開花し始めたノハナショウブも楽しむことができました。

ハッチョウトンボ(オス)

ハッチョウトンボ(メス)


ハッチョウトンボの解説に使用したテキストをダウンロードできます。テキスト「サギソウ湿地のハッチョウトンボ」は、①ハッチョウトンボの棲み易い環境づくりが個体数の増加に繋がったこと、②1~5月の累積降雨量が湿地の成育環境に影響を与えること、③成虫の生態を解説しています。
「ハッチョウトンボとオニヤンマ」は、日本で一番小さいハッチョウトンボと日本で一番大きいオニヤンマの生態を文献で調べ比較解説しています。



2018年6月2日 山陽新聞岡山市民版に「ハッチョウトンボ」の記事が掲載されました。朝刊を見て、ハッチョウトンボの写真を撮るために、たくさんの方がこられました。極一部の方ですが、写真撮影で湿地に入る不心得の人がいます。マナーを守って欲しいです。


メリケンムグラの除去

2018年6月1日 メリケンムグラの除去、こい岩湿地の杭の交換など保全作業を行いました。メリケンムグラが龍泉寺の敷地にも入ってきました。湿地に侵入すると大変なことになるので、昨年から草刈り、除草剤の散布で除去作業をしています。生育力が強く、多量の種子で繁殖します。毎年、根気よく、メリケンムグラを除去し続けないと、完全な撤去は難しい代物です。


2018年5月21日 もみじ谷湿地のガマを撤去しました。ガマは湿地の植物ですが、地下茎とガマの穂の種で増えるので、繁殖力が強いので、毎年撤去しています。



2018年5月20日 トキソウ観察会を開催しました。会員を含めて、20人の参加がありました。
観察に先立って、小冊子「龍泉寺の自然」をテキストに、龍泉寺の自然を守る会の紹介、生物多様性に富んだ龍泉寺の湿地、レッドリスト、龍泉寺の湿地の特性などについて解説し、自然保護の大切さをPRしました。

観察に先立っての説明(休憩所で)

トキソウの群落を観察する参加者(こい岩湿地)


こい岩湿地に行く道沿いに花を咲かせている樹木を観察しました。ガンピ、ナツハゼ、コバノツクバネウツギ、ヤマウルシ、ソヨゴなど。
こい岩湿地の今年のトキソウは、今まで観察してきた期間の中で最も生育範囲を拡大していました。ここ数年、こい岩湿地の南中央部のトキソウが消滅する傾向がありましたが、回復の兆しが見て取れました。ヒメミクリ、ゴウソ、オニスゲなども観察しました。

トキソウの群落(こい岩湿地)

トキソウ(こい岩湿地)


こい岩湿地、サギソウ湿地でハッチョウトンボを観察することが出来ました。この時期のハッチョウトンボの多くは未成熟で、真っ赤なハッチョウトンボ(オス)は少なかった。

観察路とその周辺の草刈り

2018年5月19日 山陽新聞岡山市民版に「トキソウ見頃」の記事が掲載されました。朝刊を見て、たくさんの方がトキソウを見にこられました。


2018年5月12日 5月例会を開催しました。
午後から、観察通路の草刈りを実施しました。トキソウやハッチョウトンボなどを見に、多くの方がこられます。また、5月20日にトキソウ観察会、6月3日にハッチョウトンボと湿生植物観察会を予定しています。



こい岩湿地の北側に丸木を並べて整備

2018年5月10日 龍泉寺さんが、こい岩湿地の北側に丸木を並べて整備されました。


2018年4月7日 次年度の事業計画を決める総会を開きました。


2018年4月2日 2010年12月に設置したこい岩湿地に降りる木製階段を支えている杭が腐食してきました。龍泉寺さんにお願いして、階段を付替えしていただきました。

付替えた階段(こい岩湿地 西側階段)

付替えた階段(こい岩湿 地東側階段)






活動実績

今年度の活動報告

2017年度活動実績

2016年度活動実績

2015年度活動実績

2014年度活動実績

2013年度活動実績

2012年度活動実績

活動の歩み (2008~2011年度)

2018年度の活動予定

1.イベント行事

・トキソウ観察会(5月)

・ハッチョウトンボと湿生植物観察会(6月)

・サギソウ観察会(8月)

2.湿地の管理

・湿地の水位の管理

・湿地の見回り

3.湿地の下草刈り

・ササの刈り取り(6月)

・遊歩道周辺の草刈り(8月)

・湿地の草刈り・搬出・運搬(12月)

4.こい岩湿地の木道橋の付替え

・桧皮はぎと防腐剤塗布

・こい岩湿地の木道橋の付替え(ニ次)

5.見学者のアテンド

・トキソウの見頃時期

・サギソウの見頃時期

・随時

6.湿地の外来植物を除去(随時)

7.会員の親睦会(3月)

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