龍泉寺自然を守る会の活動実績(2012年度)

2012年5月13日~15日 ①サギソウ湿地、こい岩湿地の木道橋に防腐剤塗布、②湿地への道案内標識の作成と設置、③もみじ谷湿地の杭制作、④ベンチ用切り株の下準備 を行いました。15日は、あいにく雨でしたが、車庫をお借りして作業をしました。

サギソウ湿地の木道橋の防腐剤塗り

サギソウ湿地の木道橋の防腐剤塗り

雨のため車庫で標識作成

雨のため車庫で標識作成


龍王池周辺の樹木調査

龍王池周辺の樹木調査学習会

2012年5月24日午後 龍王池周辺の主要な樹木に名札をつけることになり、樹木に詳しい方にお願いし、樹木調査学習会を行いました。当日、講師の方々5名、会員の方7名の参加がありました。
講師の方から、樹木の植生、木肌、葉の特徴など沢山のことを教えていただきました。確認した樹木は、「カナメモチ」など34種でした。未調査箇所は、季節を変えて、再度調査をする予定です。
樹木調査を通じて、"龍王池周辺の豊かな自然環境を、改めて実感した″すばらしい学習会となりました。


当会の掲示板(龍泉寺の休憩所)

当会の掲示板(龍泉寺の休憩所)

2012年5月26日 スッコップで掘られた形跡がこい岩湿地にありました。5月25日の雨の日に、トキソウが数株盗掘されたようです。希少植物が絶滅に瀕する原因の一つは心ない方の盗掘です。希少植物は、皆の財産です。自生地を大切に残していきましょう。



2012年5月31日 龍泉寺の休憩所に貼られている「龍泉寺の自然を守る会」の掲示板をリニューアルしました。
当会の設立メンバーであるF先生が作成されたもので、新聞に掲載された記事から、「龍泉寺の自然を守る会」の活動経緯がわかります。
また、龍泉寺の春・夏・秋の野草を紹介しています。


2012年6月1日 山陽新聞岡山市民版に「初夏を告げるトキソウ」龍泉寺で見頃の記事が掲載されました。
6月1日~5日までの5日間、会員が「こい岩湿地」で、トキソウを見にこられた方に、"龍泉寺の湿地で見ることのできる植物やトンボ″の説明をしました。 5日間の見学者は150名を越えていたと思います。 ガイドされた人から、「"龍泉寺の自然″の豊かなこと、大切さ、保護について話す機会を持つことができ良かった」の感想がありました。


山陽新聞に掲載されたHP開設記事

山陽新聞に掲載されたHP開設記事

2012年6月17日 山陽新聞岡山市民版に「龍泉寺の自然を守る会のHP開設」記事が掲載されました。
龍泉寺の湿地で希少植物の保護活動に取り組んでいるボランティア活動が評価されたのでしょう。
「HPを通じて龍泉寺の自然に関心を持ち、会の活動にも参加してもらえれば」良いですね。


2012年6月~8月 5月に調査した樹木の名前を整理し、6月・7月に「樹木の名札」を分担して制作しました。8月2日に名札を木に掛けました。
龍王池周辺に訪れた方に、樹木にも気をとめていただ今年度の取り組みです。会員にとっても、樹木の名前が知れて、大変勉強になりました。

樹木の名札付け作業

樹木の名札付け作業

名札の付いた樹木

名札の付いた樹木


2012年7月22日 こい岩湿地に木造のベンチを設置しました。

2012年8月11日 サギソウの開花の前に、湿地の観察用歩道の草刈りをしました。

2012年8月16日 山陽新聞岡山市民版に「サギソウ見頃 19日に観察会」サギソウの紹介にあわせて、小学生を対象にした「夏休み龍泉寺自然観察会」も掲載されました。

こい岩湿地では、サギソウ、ミクリ、サワギキョウ、サワヒヨドリ、ヌマトラノオ、カモノハシなど多くの湿地の植物を観察しました。また、アキノタムラソウ、ツクシハギ、コマツナギ、龍王池ではオミナエシなど野原や山麓の草花も見ることができました。
観察後、テレビの画面に野草、トンボなど を映して、観察の確認と名前の由来を勉強しました。
ケーブルテレビ「Oniビジョン」が観察会の様子を収録にこられ、Oniビジョンの朝夕の「地域大好き」の番組(8月20日)で放映されました。
猛暑のためか参加者は少なかったが、湿地保護のボランティア活動を地域の方々に情報発信できたことは良かったと思っています。

2012年8月19日 岡山市教育委員会の後援をえて、小学生を対象にした「第2回 夏休み龍泉寺自然観察会」を開催しました。「自然保護の大切さ」の話の後、当会制作のDVD「龍泉寺の自然」を観賞し、トンボ池湿地、サギソウ湿地、こい岩湿地などを見て歩きました。

トンボ池湿地のチョウトンボ

トンボ池湿地のチョウトンボ

サギソウ湿地での観察風景

サギソウ湿地での観察風景


トンボ池湿地では、チョウトンボ、ギンヤンマ、キイトトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボを観察できました。
サギソウ湿地では、木道橋の下に咲くサギソウを身近に見ることができました。ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、枯れた花穂のモウセンゴケの食虫植物を観察できました。幸運なことに、日本一小さいハッチョウトンボと日本一大きいオニヤンマを同時に見て子供たちは大変喜んでいました。オニヤンマは、目の前のカモノハシの茎に止まるサービスまでしてくれました。

飛んでいる鷺に似ているのサギソウ

飛んでいる鷺に似ているのサギソウ

こい岩湿地の木道橋から観察

こい岩湿地の木道橋から観察


穂先の刈り取り作業風景

穂先の刈り取り作業風景

2012年9月25日 原野だった「こい岩湿地」の潅木や下草を取り払い湿地に復元して2年になります。今年は、背丈の高いカモノハシ、コマツカサススキ、サワギキョウ、サワヒヨドリが勢力を広げてきました。このまま放置すると、背丈の低いサギソウ、トキソウ、モウセンゴケなどの希少植物の生息域がなくなってしまいます。どの程度効果があるかわかりませんが、少しでも繁殖を抑制するために、種が落ちる前にコマツカサススキなどの穂先を刈り取りました。
サギソウ湿地にベンチを設置しました。これで、こい岩湿地、もみじ谷のベンチ含めて、ベンチの設置は完了しました。


ススキの根こそぎ除去作業

ススキの根こそぎ除去作業風景

2012年10月12日 サギソウ湿地と「こい岩湿地」にススキの穂が目立つようになりました。ススキは陽当りの良い草原に育つ繁殖力の強い植物です。湿地を復元するために、潅木を切り陽当りの良い環境にしたことによります。
ススキは植物遷移で最終段階に生育する植物です。放置するとススキの株が大きくなり除去するのが困難になります。まだ株が小さいのでスコップや三角ホーで株ごと抜き取ることにしました。
背丈の低いトキソウやサギソウなどの湿地植物の生育環境を維持するのは困難な仕事です。試行錯誤をしています。


写真展示「龍泉寺に自然」

休憩所に「龍泉寺の自然」の写真を展示

2012年10月20日 龍泉寺の休憩所に、"龍泉寺の自然を守る会”会員の写真を展示する「龍泉寺の自然」写真コーナーをつくりました。
龍泉寺の野草、樹木、トンボ、チョウ、建物、行事など、龍泉寺で撮影した写真を展示しています。
龍泉寺にお越し時は、休憩所にお立ち寄りください。


サワギキョウの除去作業

サワギキョウの除去作業

2012年11月29日 湿地の植物であるサワギキョウの繁殖力が強すぎて、背丈の低いトキソウやサギソウの生育を阻害するようになって来ました。サワギキョウは多年草で、種と地下茎で繁殖します。
今年初めて除去作業をしましたが、どの程度効果があるかわかりません。


2012年11月1・22・29日 11月29日午後 樹木に名札を掛けました。5月の樹木調査時に調査出来なかった箇所を11月1日に再調査し、22日に手作りした「名札」です。龍王池周辺には植樹されたもの、鳥が運んで来たものなど多種の樹木があります。前回の34種、今回の28種で62種に名札がつけられました。
龍王池周辺を歩く方が、冬芽の頃、春の芽吹き、夏の葉っぱ、秋の木の実など四季折々の樹木の特徴を見ることで豊かな自然環境を感じてもらえたらと思っています。

秋の樹木調査風景

秋の樹木調査風景

樹木に名札付け

樹木に名札付け

名札制作1

カーボン紙を下に敷いて、パソコンで打ち出した
文字の輪郭をボールペンでなぞっています。

名札制作2

文字の輪郭に、黒のペイントで墨入れ作業
板の制作、下地の白塗りも手作りです。


2013年1月17・18・19・20日 今年度の最大行事、湿地の下草刈りと搬出作業を行いました。
早朝の湿地は凍てついていましたが、風もなく晴天で、作業をしていると汗をかくぐらいでした。上こい岩湿地、こい岩湿地、サギソウ湿地、もみじ谷湿地から刈り取られた枯れ草は、軽トラック11台分にもなりました。
枯れ草は、龍泉寺の敷地の片隅に集められ、山積みにしました。2年かけて、微生物による発酵と、枯れ草の切り返しにより、枯れ草を肥沃な堆肥に変えることができます。
枯れ草を焼却するのではなく、堆肥として有効活用することにより、理想的な「生態系の循環」が行われます。

湿地の枯れ草刈り作業

湿地の草刈り風景

刈り取った枯れ草集め作業

刈り取った枯れ草集め作業

上こい岩湿地から搬出した枯れ草

上こい岩湿地から搬出した枯れ草

湿地から搬出した枯れ草の山(軽トラ11台分)

湿地から搬出した枯れ草の山(軽トラ11台分)
枯れ草は2年間かけて堆肥として活用される



こい岩湿地の水質調査

こい岩湿地の水質調査風景

2013年3月2日 龍泉寺湿地の水質調査を行いました。
湿地の保全を勉強するために、重井薬用植物園の視察研修(4月25日)を片岡園長にお願いしていました。
片岡園長から、「湿地の保全対策は、湿地の状況や乾燥化の原因によって、対応が異なるので、龍泉寺の湿地を見学したい」とのお話がありました。
こい岩湿地の湿生遷移対策として、水路を変更する工事を予定していたので、急遽、片岡園長にお願いして、湿地の状況を見ていただきました。
持参の簡易電気伝導度測定器で、こい岩湿地の水質を測定した結果、地点によって30~71μS/cm(マイクロジーメンス)の値を記録しました。電気伝導度を図ることにより、水質の肥沃度を推測することができ、湿地の植生と電気伝導度は相関関係があることを教えていただきました。
排水口の水落を見られて、湿地の水位が下がっているので、排水口のところに土嚢を積んで水溜りをつくれば水位が上がることを教えていただきました。こい岩湿地の水路の変更は、湿地の水回りのバランスが崩れる恐れがあるので中止することにしました。

2013年3月3日~30日 龍泉寺湿地の水回り対策を実施しました。
龍泉寺さんのご協力をえて、こい岩湿地については、①水落の溝を埋め、土嚢で水溜りをつくる ②水路の最上流と下流に土嚢を置いて、水回りを工夫する ③上流の水路からパイプで水を引いて乾燥化している最上部から流す、④歩きやすいように水溜り付近に輪切りの木材を配置、を実施しました。
もみじ谷湿地、サギソウ湿地についても、排水口のところに、土嚢を置いて水溜りをつくりました。

こい岩湿地の土嚢と水溜り

こい岩湿地の土嚢と水溜り

パイプで水路から水を分流

パイプで水路から水を分流

もみじ谷湿地の土嚢と水溜り

もみじ谷湿地の土嚢と水溜り

サギソウ湿地の土嚢と水溜り

穴を掘って造った集水ピット


こい岩湿地の南東部分では、山土が湿地に入り込み、最も乾燥化が進んでいる地点です。
龍泉寺さんの方で、崩れ落ちた山土をとり、放置していた雑木の残骸を取り除き、石垣造りにしていただきました。 雨水の流入口には、穴を掘って集水ピットとし、土砂止めと溜まった雨水が湿地を潤すようにしました。

こい岩湿地の東南部分(工事前)

こい岩湿地の東南部分(工事前)

完成したこい岩湿地東南部の石垣

完成したこい岩湿地東南部の石垣